なぜ、日本のキッチンは「我慢する場所」になったのか。
毎日使う場所なのに、色を選べない。デザインを変えられない。メーカーが決めたパネルを、そのまま受け入れるしかない。それが、日本のキッチンの「当たり前」でした。
ヨーロッパの家では、キッチンの扉は住む人が選びます。色も、框のデザインも、ハンドルのひとつまで。キッチンは「設備」ではなく「家具」であり、住む人の美意識そのものでした。
Y's KITCHEN FACTORYは、その「当たり前」を日本に届けるために生まれました。
あの日、ロンドンの古い家で見たキッチンが、すべての始まりだった。
築100年を超えるタウンハウス。そのキッチンには、深い彫りの框扉と真鍮のハンドルがありました。壁は幾度となく塗り直され、床板には暮らしの年輪が刻まれていた。けれどキッチンは古びるどころか、時間を味方につけて、ますます美しくなっていました。
「日本のキッチンにも、この選択肢があるべきだ」。その想いが、ReDOORsの原点です。
壊さない。捨てない。扉を、着替える。
キッチンを丸ごと入れ替える必要はありませんでした。骨格はそのまま、扉だけを替える。それだけで、キッチンはまったく違う表情を見せます。
MDF基板にウレタン3部艶塗装。一枚一枚、横浜の工房で仕上げます。既存のキッチンの寸法を1mm単位で採寸し、ぴったりと収まる扉を製作する。大量生産ではできない、手仕事の精度です。
この方法なら、工事は通常1日で終わります。昨日までのキッチンが、翌朝にはヨーロッパの邸宅のような佇まいに変わっている。その驚きを、私たちは何度も見てきました。
素材の選択
MDF。無垢材ではなく、あえて。
無垢材は美しい。しかし、キッチンという過酷な環境では反りや割れのリスクがつきまといます。私たちがMDF(中密度繊維板)を選んだのは、妥協ではありません。湿度や温度の変化に強く、塗装の仕上がりが極めて均一になる。長く使うものだからこそ、見た目の美しさと耐久性を両立する素材を選びました。
ウレタン3部艶塗装
三度、塗り重ねる意味。
下塗り、中塗り、仕上げ。三度の塗装工程を経て、扉は深みのある艶を帯びます。「3部艶」とは、テカテカの全艶でもなく、完全なマットでもない。光を受けたとき、品のある柔らかな光沢が生まれる仕上げです。ヨーロッパのアンティーク家具に見られる、使い込むほどに味わいが増す質感を目指しました。
オーダーメイドの寸法管理
1ミリの狂いが、空間を壊す。
既存キッチンの扉は、メーカーによってサイズが異なります。規格品では合わない。だから私たちは現地調査で一枚ずつ採寸し、1mm単位で製作します。蝶番の位置、取手の穴、排気口の開口。すべてを図面に落とし込み、工房で再現する。この手間を省いた瞬間、仕上がりの品位は失われます。
最終検品
光にかざして、はじめてわかること。
塗装が乾いた扉を、職人が一枚ずつ光にかざします。色ムラ、気泡、微細な傷。機械では見つけられない不具合を、人の目と手で確認する。この工程を経た扉だけが、梱包され、あなたのキッチンへ届きます。出荷前の最後の砦は、いつも職人の感覚です。
ReDOORs
彫りの深さが、空間の奥行きになる。
レイズド扉の框は深く、光と影のコントラストが生まれます。シェーカー扉の框はフラットで、モダンな清潔感が際立つ。どちらを選ぶかは、あなたがどんな空間で朝を迎えたいか、という問いへの答えです。
扉を選ぶ
Gaggenau、BOSCH、Miele。名前の奥にある、100年の哲学。
私たちが取り扱う食洗機は、すべてヨーロッパ生まれ。Gaggenauは1683年、ドイツの鍛冶工房から始まりました。BOSCHは「技術が暮らしを変える」という信念のもと、100年以上にわたり家電を作り続けています。Mieleは「常により良いものを」を社訓に、一台一台を20年使える品質で製造しています。
スペックだけでは語れない、ものづくりの思想。それが、毎日の洗い物を「作業」から「信頼」に変えます。
背面の収納まで揃えたとき、キッチンは「部屋」になる。
キッチンの扉を変えると、背面の収納との「差」が気になり始めます。それは、目が美しさの基準を覚えてしまったから。カップボードをキッチンと同じデザイン、同じ色で仕上げると、空間は「設備の集合体」から「ひとつの部屋」へと変わります。
レイズド扉・シェーカー扉ともに全色対応。クラウンは扉同色の塗装仕上げ。キッチンの扉と同時にオーダーいただければ、色のブレなく統一感のある空間が実現します。
イタリアの風を、あなたのテラスに。
キッチンの窓の先に、もうひとつの空間があるとしたら。イタリア・AMA社のオーニングは、屋外にリビングを作ります。テラス用は大きな出幅で日差しと雨を遮り、窓用はコンパクトに光をコントロールする。
どちらも標準品とカスタムオーダーに対応。長年使った後は生地だけの交換が可能です。一度設置すれば、四季を通じてテラスが「使える場所」になる。キッチンの延長線上にある、もうひとつの暮らしの舞台です。
数字は、静かに語る。
キッチンが変わった日のこと。
私たちが、約束できること。
キッチンは毎日使う場所です。だからこそ、見た目だけでなく、選ぶ過程から施工後の暮らしまで、すべてに責任を持ちたい。それが、Y's KITCHEN FACTORYの約束です。